表現練習

聞き手の理解や印象を左右する上で重要なのは表現力です。「伝わる・印象に残る」表現力を練習します。表現のポイントを意識した練習は本番でも使える実践的な練習です。もちろん参加者様で用意された原稿を使い練習する事も可能です。

1.原稿を使ったプレゼン練習
2.フリーテーマでスピーチ練習
3.表現に集中する事と緊張の関係
4.表現の要素

1.原稿を使ったプレゼン練習

本番のプレゼンの雰囲気をリアルに感じられる人気の練習です。
原稿はワークショップで用意いたしますので手ブラでOKです。もちろんご自身で用意された原稿で練習することも大歓迎です!

  • 失敗したくない理性を緩め躊躇をとる
    原稿をハミングやムチャクチャ言葉でわざと下手にでたらめに読み、ハードルを下げ楽しみます。上手に読む必要がなく、心に対してはムリヤリ・強制ではないので、特にムチャクチャ言葉では創造的な気分になります。通常スピーチやプレゼンでは本人は意識してなくても(無意識で)一瞬の判断やインスピレーションで言葉や表現の選択をしていますが、躊躇の残る自意識過剰な心では創造的な感覚になれないので、先ず理性的過ぎない状態にします。
  • 感情を大きく作っておく
    ありえないくらいオーバーな読み方で照れをとり、心のストッパーを外します。練習なのに他の参加者の目を気にして失敗を恐れ無難に済ませてしまう方が多くみられます。練習で作った大きな感情や表現を本番で調整することは可能ですが、小さな感情を本番で大きく表現することは難しいでしょう。
  • 表現は足して作っていく(完成形から始めない)
    表現を作る練習は完成形からではなく、表現を要素に分解し、それを一つずつ重ねて(上塗りして)作ります。

    【言語的表現】

    棒読み一本調子から始め、表現を足していきます。
    ⇒印象付けたいポイントの前に「間」を入れます。
    ⇒「間」の前後のトーンに強弱をつける。
    ⇒読み方に触発された感情でテンポに変化を付けていきます。

    【視覚的・身体的表現】
    視覚的な身体的表現練習では鏡や動画で確認しながら練習します。
    最初は気分と行動が合わなくても気にしないで続けます。また、感情は行動から影響(誘導)を受けますが、否定しないで取り入れます。
    ⇒表情と視線、顔の向き
    ⇒手の表情
    ⇒動く・移動する

2.フリーテーマでスピーチ練習

テーマは自由です。お仕事やゼミの発表などで使う実際の原稿をお持ちいただき練習することも大歓迎です。スマホでご自身のスピーチを録画する事をオススメしてます。

3.表現に集中する事と緊張の関係

スピーチやプレゼンで緊張が強くなる場合、緊張に意識を向けるのではなく、「表現」に意識を集中させます。また、「表現」を対象として、それに集中することは緊張から意識をそらす上で重要です。緊張を直接とるのではなく、「表現」に集中することで、間接的に心が誘導され緊張がとれるのです。

4.表現の要素

・間(沈黙)を効果的に使う
・声のトーン・テンポに変化を与える
・キーワードを繰り返す
・身体的表現

間(沈黙)を効果的に使う
言葉と同じくらい間は重要です。印象に残したいポイントの前に間を作り、その後に続く言葉に聞き手を集中させます。間が短すぎると表現力としては効果的ではありませんが、反対に長すぎると聞き手が話しに集中出来なくなってしまいます。話しのテンポを考え、練習の中で効果的な間を見つけましょう。

声のトーン・テンポに変化を与える
スピーチやプレゼンの流れの中で、単調な説明部分などでは比較的一本調子になりやすく、聞き手の集中も途切れがちです。テンポに緩急をつけ、聞き手の注意を引き付けましょう。さらに、強調する部分では声のトーンを上げると考えがちですが、逆にトーンを下げることで聞き手は無意識に注意を向けたくなります。この時、間と組み合わせることで更に効果的となります。

キーワードを繰り返す
特に強調したいキーワードを繰り返すことで聞き手に印象付けます。この表現方法は効果的ですが、クドくならないように使うポイントを考える必要があります。

身体的表現
棒立ちで原稿に目を落としたままの硬い話し方は、聞き手にとって好印象とは言えません。これに一本調子の棒読みが加わってしまうと幼稚な印象を与えてしまいます。体の動きを入れることでスピーチの印象が大きく変化します。この動きは練習しないと自然な印象になりません。鏡を使い練習しましょう。
身体的表現は以下に分けられます。

・顔の動き
・パワーポイントを使う場合の注意
・手の動き
・動く・移動する

(顔の動き)
原稿と聞き手には自然な配分で向けておきたいところですが、聞き手に顔を向ける意識が強すぎ、原稿と聞き手を行ったり来たりしてしまい、聞き手は落ち着きません。特に文章の先頭で顔を上げるとその後の文章を読むために忙しく顔を原稿に戻すことになり、聞き手に配る目線、顔の向け方が雑で丁寧さに欠けた印象になります。顔を上げるポイントは文章の先頭ではなく、文中の句読点の手前の言葉を読みながら顔を上げ、聞き手を見ます。このポイントなら次の文章を慌てて読む必要がなく、落ち着いて顔を向けられ、ゆっくり原稿に戻すことが可能になり、話しの流れが自然で良いリズムになります。

(パワーポイントを使う場合の注意)
よくある例ですが、スクリーンやホワイトボードに頻繁に顔を向ける例です。常にチラチラされると聞き手は話しに集中できません。不安や緊張が強い場合、出やすい傾向です。

(手の動き)
手は無言でありながら言葉に視覚的な効果を加え、聞き手の理解や印象に大きく影響します。間やトーン・テンポと連動させて表現しましょう。俳優や歌手の手の動きを研究し、鏡に向かって練習してみましょう。スピーチやプレゼンンの印象がグッと変わってきます。

(動く・移動する)
積極的に取り入れたいポイントですが、過剰に動かれると聞き手は話しに集中できません。フォーカスするポイントや話題を変えるタイミングで使ってみましょう。スクリーンやホワイトボードに立つサイドをチェンジすることで、聞き手の注意を引きます。

五感の記憶・感情の記憶を使った表現練習
ある一つの言葉でいくつかの異なった状況を表現します。自分自身の過去の体験やその時感じた五感情報を使って状況に応じた感情を作ってみましょう。

例)わかった
・髪形を変えたの
・今度やったら承知しないよ
・そうだったのか
・そうするしかないんだね
・OK!